耳鳴り

耳の機能

 

耳鳴りが起こる理由は色々です。

耳という感覚器官は「聞く」機能だけではなく、さまざまな波動を捕らえる機能が備わっているため、

「音」である音波振動だけではなく、地球の振動や電磁波まで捕らえていると考えられます。

ただ、これらの波動、振動を意識が理解して処理することはほとんどありません。

 

そもそも、目や耳などの感覚器官は受精卵が細胞分裂する課程で、皮膚になる組織の一部が変化して出来上がっています。

皮膚も目も耳も、外界の情報を集めるという使命を持った器官です。

 

感じるもの、感じられないもの

体を取り巻く情報を集める使命を持つ感覚器官ですが、

そこで集められた情報は意識で理解されるものと、

意識には上らず無意識に処理されるものとがあります。

 

耳は言語などの音情報つまりコミュニケーション情報と、

危険がないかどうかの周辺状況を理解するための情報を音波として聞き取ることができます。

 

目は「光」と呼ばれる電磁波の中から、可視光線と呼ばれる範囲を理解して映像として「見る」ことができます。

 

皮膚も感覚器官として周辺情報を集めますが、意識が理解するのは冷熱や痛覚、圧覚など直接的な危険につながる情報がメインです。

それ以外はほとんど無意識で処理されています。

例えば、紫外線を浴びているという情報は意識されずに脳へ送られ、意識されることなくメラニンを生成します。

このように、感覚器官(耳、目、皮膚)は、意識される情報と、無意識に処理されている情報とがあります。

 

耳が集めた無意識情報

耳の無意識処理の代表は、平衡覚です。平衡覚とは体のバランスをとる機能です。

頭の位置と体軸との関係を感知することがメインですが、実はもっと複雑で多様です。

平衡覚に科せられたもっとも重要な役割は、地球の引力や回転が作り出す遠心力に対処することです。

「地球の上に2本の足で立つ」当たり前に行っているこれは、実は非常に困難な仕事です。

平衡覚の働きがなければ、成し得ないものです。

そして、地球の情報でもう一つ重要なものに地磁気や大地から伝わるエネルギーがあります。

エネルギー体である人間は、自然界のエネルギーを受け取って生きています。

自然界のエネルギーとは宇宙からのエネルギーであり、大地からのエネルギーです。

宇宙からのエネルギーを主に受け取るのは手のひら、大地からのエネルギーを主に受け取るのは足の裏です。

 

大地の情報は、足の裏から足を経由して頭部に入り、最初に耳の各器官に届きその後、脳によって処理されます。

 

 

 

耳は足からの情報を受け取りやすい構造になっています。

例えば、耳の中にある「耳小骨」という3個の連結した小さな骨は、

足の骨と形状、構造、角度が相似形をなしていて、連動、共鳴しやすくできています。

 

 

耳小骨が内耳に伝えるのは、音波振動だけではなく大地から受け取った引力の作用、遠心力、地磁気の変化、地震などによる振動、そして、人を生かす大地のエネルギーです。

耳鳴り

さて、話を耳鳴りに戻しましょう。

こうした耳の機能の一部に不調が起こったとき、ふらつきやめまいの他に「耳鳴り」という症状が起こります。

また、耳鳴りは耳のなかの問題とは限りません。

 

情報が耳の器官に至る過程で問題が起こると、自覚症状として耳鳴りやふらつきとして感じることもあります。

足の裏がむくんでいたり、膝が故障を起こしていたり、股関節が悪くても耳に症状が出ることがあります。

 

また、受け取った情報が過剰で耳の機能の許容量を越えたときにも耳鳴りが起こります。

私自身、東北の大地震の半年ほど前から、オートバイをふかしているような低音の耳鳴りに悩まされました。

断層に溜まったエネルギーのせいなのか、地面の異常な振動のせいなのかはわかりませんが、

耳鳴りは地震発生まで続き、余震が収まるにしたがって治まりました。

これは、私の耳の処理能力を遙かに越えた情報が、入ってきたために起こった現象と考えています。