へそ曲がりと腰椎3番
何かを捻るとき、真ん中を捻ればバランスよく捻ることができます。
端っこを捻ってもうまいこといきません。
しぼんだ風船も真ん中で捻れば、両側はピンとします。
体の真ん中は腰椎3番
体も同じ事が言えます。体の中心は臍のあたりです。
腰で言えば、5個ある腰椎のちょうど真ん中腰椎3番です。
腰椎3番は捻る事の専門家です。適材適所という言葉がありますが、
腰椎3番はまさに捻りの適所です。ここで捻っている分には、さほど問題が起こりません。
捻れは急いで戻すのが大事
捻れは良くないことだと思われがちですが、そんなことはありません。
捻ることは必要です。
頑張るときは誰もが捻りますし、瞬発力も捻ることから生まれます。
良くないのは捻り続けて戻せないことです。
どんなに強い綱でも、捻り続ければやがて一気にブチッと切れます。
だから捻れはなるべく早く戻しておきたいのです。
捻ると戻る、この繰り返しがスムーズで素早くできる人ほど、
元気で力のある人と言うことができます。そしてその代表が赤ちゃんです。
赤ちゃんのように柔軟性にとんだ体であれば、捻れも即座にほどけるのですが、
年をとるとなかなかそうはいかなくなります。
頑張ろうとするとき。瞬発力が必要なとき。戦いを挑むとき。あわてて逃げようとするとき。
人はだれも捻れを必要とします。捻って次の行動に移ろうするのです。
いつも捻っている人もいる
しかし、そうでないとき、つまり日常の普通の動作でさえも捻ってからことを起こす人が
います。
これは捻れの人です。腰椎3番で行動する人です。
腰椎3番はへその後ろにある骨なので、腰椎3番をいつも捻っているから「へそ曲がり」と言われます。
昔、知り合いにへそ曲がりな人がいました。何か食べてもらいたいときに正面きって
「お召し上がりください」と言うと、即座に
「いらない」と返事が返ってきます。
「こんなものは召し上がりませんよねぇ」と言うと
「なんだい?」
「お口に合わないと思いますが」と出し渋っていると、
「見せてごらんよ」
「食べるよ」となります。
典型的な捻れの人、へそ曲がりです。
へそ曲がりというと悪口のように聞こえますが、そんなことはありません。
極端なへそ曲がりの人はお付き合いにちょっとした工夫が必要かもしれませんが、
その対応力、スピード感、行動力は、それだけでもうリーダーの素質です。
そこに懐の深さが加われば申し分なくリーダーです。
捻ることも時には必要。でも、捻ったらすぐ戻す。
これに尽きますね。