天のエネルギーは手から、地のエネルギーは足から。

立ち上がった人類が、勝ち取ったもの。
四足歩行では持ち得なかったもの。

それは、体の中に天の力と地の力を融合させたことです。

立ち上がったことで自由になった手が、天の知恵をつかみ取りました。
脳の発達です。

足からは、大地のエネルギーと力を受け取っています。
天と地のエネルギーを体の中に融合させることが出来たことで、人類は動物ではなく「人」になりました。

親指が他の指と対立して、しっかりと物をつかむことができるようになって
脳が発達しました。
大脳を発達させる元となった手には、思考の状態が反映されます。

思考の状態とは、「なにを考えているか」ではなく、
「正常に考えることができているか」です。
ストレス状態やうつ状態になっていないかどうかです。
同時に睡眠などの「脳の休息が正常にできているか」も、手に現れます。

足は生命力です。
体を動かしているエネルギーの状態と生存本能の働きの反映です。
そして、本能に直結する感情エネルギーが反映されるのが足です。

足の動かし方ひとつで、エネルギーが出たり、出なかったりします。
エネルギーが出過ぎれば、体が熱を持ちのぼせてしまったり、消耗してしまいます。
エネルギーが出なければ、体は冷えて固まります。

このように、立ち上がった人類の手には、
天の知恵・思考エネルギーが反映され、
足には大地からの贈り物である生命エネルギーと感情エネルギーが反映されています。

こうしたことを踏まえた上で、
ひとつ、ひとつを観察し、読み解く。

それが体を診るということだと考えています。