足の裏(歩くことの意味)
人は足の裏で歩きます
足の裏はもしかしたら、体の中で一番ないがしろにされている部分ではないですか?
でも実は、体の伸び縮み運動を作り出す急所なんです。
足の裏が、人類の基本運動である「起立」「歩行」の地面との接点であるということの意味は重要です。
しかし、それ以上に歩く事によって起こる「伸び縮み運動」が重要なのです。
伸び縮み運動は生きるための運動です
体の運動は基本的に「伸び縮み運動」から構成されています。
心臓の拍動、腸の蠕動運動の代表される内臓の動きは、すべて「伸び縮み運動」です。
足や手を伸ばしたり曲げたりしますが、曲げた内側の筋肉は収縮(縮み)、反対側の筋肉が伸びることで可能になります。
この「伸び縮み運動」の出発点が足の裏の動きです。
足の裏の2種類の動き
足の裏には「土踏まず」があります。土踏まずの弓状構造は歩くたびに、バネのように動いて全身に伸縮運動を伝えます。
足の裏の「伸び縮み運動」は「土踏まず」ばかりではありません。母子球と小指球の間にも弓状構造があります。
「土踏まず」が前後の「伸び縮み運動」を主に担当しているのに対して、
母子球・小指球の間の弓状構造は左右の「伸び縮み運動」を担当しています。
「歩く」ことの重要性は、実はこの「伸び縮み運動」を作り出すことにあります。
しっかりと正しく歩くことによって、全身の「伸び縮み運動」を活性化する事ができます。
「土踏まず」の機能低下である「扁平足」、
母子球・小指球の機能低下を起こす「外反母趾」は正しく歩かなかったことによって起こります。
逆に言えば、正しく歩くことによって改善されます。
運動の基本は歩行運動
自分の足の裏が、ちゃんと機能しているかどうか、確認してみてください。
両手に何も持たず、首をまっすぐにして、視線は正面を見て、中心線上に踵から着地、
しっかり蹴り出して、両手を軽く振りながら、1日15分〜30分。
さあ、やってみましょう。