「くさい!」が起こす体の変調 ​

夏は誰でもくさくなる

電車で通勤、通学をしている人にとって、夏は辛い季節です。
近年の猛暑で汗をかかない人はいませんから、電車の中はとても汗くさい。
その上、満員電車となれば、誰もが心の中でつぶやくでしょう。
「く、くさい…。」

さらに悪いことに、夜遅くなるとお酒の臭いも加わります。
「臭すぎる!」
(不快な臭いからは、電車から降りれば解放される。)
そう思っている方が多いのではありませんか?

におい情報は無意識も動かす

実はそう簡単にはいかないのです。
「不快なにおい」という情報は、意識だけではなく無意識にも働きかけています。
「におい」というのは防衛本能の働きだからです。

そのとき、無意識は何をするのか。

無意識はなるべく嫌なにおいを嗅がないように、息を詰めるのです。
息を詰めるとは、なるべく大きく息を吸い込まないように呼吸することですが、
無意識がこれをするようになると、日常的に息を詰めるようになります。
電車から降りても息を詰めた状態の呼吸が癖になります。

現代人に多い「呼吸不足」

現代人はそうでなくても、息を詰めた状態になりやすい。
スマポやPCを長時間使うからです。
画面の凝視によって、まばたきの回数が減り、呼吸は浅くなります。
そんな人が朝晩の電車の中で息を詰める。
その結果、「呼吸不足」になってしまいます。
呼吸不足とは必要な酸素が入ってこない状態です。
燃料となる食事は取っているのに、
酸素不足のための体の中で十分は燃焼が起こらない。

「呼吸不足」とは「エネルギー不足」

「呼吸不足」とは「エネルギー不足」になることです。
「体が重い」「だるい」「やる気が出ない」「集中力不足」
これらはエネルギー不足が起こす症状です。
筋肉に酸素が行き渡らなければ、筋肉に痛みが起こり、
脳の酸素不足は思考力低下につながります。

たかが「呼吸不足」と、侮れません。

もしかしたらあなたの「体がだるい」の原因は
「くさくて嫌だな〜!」から起こっているのかもしれません。