本当は怖い「呼吸不足」①
意外に多い片側通行ー鼻づまりのお話
片方の小鼻を指で押さえて、片方の鼻だけで呼吸をしてみると、意外なことに気付きます。
両方の鼻の通りが同じであることは少なく、
どちらかが通りが悪いか、時には詰まっている。
でも、片方が通っているので、私たちはさほど気にせず生活しています。
しかし、2本の通路が開通しているのと、一方が通らないのとでは、
通過できる空気の量はかなりの差ができます。
呼吸ができていれば、「苦しい」とは思わなくても、その差は肺活量の差になります。
口でも呼吸できるからこその問題点
そして、「苦しい」と思わない理由がもう一つ。
無意識に鼻呼吸で足りない分を、口呼吸によって補うからです。
しかし、口呼吸が多いほど呼吸量(吸い込む酸素と吐き出す炭酸ガスの量)は少なくなります。
自覚していてもいなくても、呼吸不足になっています。
呼吸不足はエネルギー不足
呼吸不足が燃焼不足につながり、結果としてエネルギーが足りなくなります。
エネルギー不足の一番の問題は重力に抵抗できなくなることです。
地球の重力に抵抗して2本の足で立ち上がることに、どれほどのエネルギーを使っているか、
気付いている人は重力に負けている人です。
さらに、気圧の問題もあります。
外気圧にあわせて体内の腔圧を調整することも、大きなエネルギーを必要とすることです。
こうした外的圧力に抵抗しながら、自在に活動しているのが元気な時の体です。
十分なエネルギー燃焼がなければできません。
食べ物はしっかり食べても、呼吸不足で酸素が足りないと燃焼出来ずに、エネルギー不足に陥ってしまうのです。
「体が重い」「動きたくない」「昼間ねむい」「体が痛い」「疲れがとれない」
こうした症状を経てエネルギー不足は次の段階に突入します。
本格的に「病気」「故障」として現れるのです。
りっぱな病名がついたその根底に呼吸不足があるなんて、きっとだれも想像しないでしょうね。