呼吸不足③ 浅い呼吸ってどんな呼吸?
通称「浅い呼吸」。
これはどんな呼吸かというと、空気が正しい通り道を通らない呼吸です。
「正しい通り道」というより「理想的な通り道」というべきかもしれません。
鼻の奥は3段に分かれた空気の通り道があります。
「理想的な通り道」とは、空気が鼻の上の方を中心に通る道です。
空気の通過が下へ行くほど、良い呼吸と言えません。一番下が口呼吸です。
空気は、鼻の一番上、目の下に届かす様な気持ちで吸い込んでください。
ガス交換だけではない呼吸の働き
鼻の上部の奥は、脳の中心と隣接しています。
ホルモンの司令塔である視床下部・脳下垂体を乗せている
蝶形骨という骨がすぐ奥にあります。
鼻の上の方へしっかりと吸い込まれた空気は
勢いよく壁にぶつかり、壁の向こう側にある蝶形骨を刺激します。
呼吸のたびに吸い込まれた空気は、蝶形骨の動きを助けています。
蝶形骨の動きはホルモン分泌に密接に関係しているのです。
空気は頭を冷やす
体は使えば熱を持ちます。
人が一番使う場所は頭脳です。
ことに現代人は頭も目もフル活動ですね。
頭に熱を持って、ふらついたり、のぼせたり、ドライアイになっている人が
たくさんいます。
心当たりのある方は、空気をしっかり吸い込んで
鼻の奥、上部の通路を通すようにしてください。
吸い込まれた空気が熱を持った脳の中心を
空冷式のクーラーの役割となって冷やしてくれます。
余談ですが、鼻水はなるべく止めないでください。
鼻水は水冷式のクーラーですから。
呼吸不足は酸素不足になるだけでなく、脳の機能に大きな影響を与えます。
そして、「理想的な通り道」で呼吸することは、とても大切なことなのです。