「血圧が上がること」と「高血圧症」とは違います
血圧が上がる
血圧が上がることをとても怖がる人がいます。
今日みえた方もそんなおひとりでした。
悪いことに数日前にテレビで血圧について放送していたらしく、
それを見てますます怖くなったとか。
血圧が上がることがすなわち心筋梗塞や脳溢血であるような説明は、恐怖感を煽ります。
血圧は常に変化するようにできています。圧を上げる必要がある時は上がらなければ困ります。圧を上げたり下げたりして、血液が体中に行き届くようにしているのです。
だから、温度差があっても血圧が変化しないようでは困るのです。
何か、原因があって血圧が上がる。これを心配してはいけません。
それが寝不足でも、心配事でも、温度差でもです。
問題は原因のある無しに関わらず常に「血圧が高い」場合です。
恒常的な高い圧によって、血管が硬くもろくなると問題が起こります。
心配のし過ぎでも血圧は上がります
でも、血管のこうした病変は数日で起こるものではありません。
猛暑が続く今年の夏だから起こったものではありません。
健康な血管は猛暑でもへこたれません。
だから、いたずらに怖がることはありません。
心配をし過ぎても血圧は上がります。
血圧が常時高くなる原因は一つではありませんから、これさえ気をつければいい、という特効薬的なものはありませんが、最低限通常注意すべきことは注意しておいてください。
特に、「食べ過ぎない」「飲み過ぎない」は大事です。
操法で血圧が正常になるケースはたくさんあります
「気」の停滞も血圧が上がる要因になります。
高血圧の薬を飲んでいる人で、操法を受け始めた人には注意が必要です。
血圧が正常の数値になり、薬が効き過ぎになることがあるからです。
血圧が高くなって、ふらつきが起こった経験がある人は、体調に変化が起こると「また血圧が上がった」と思いこみ、さらに薬を追加しようとする事があります。
薬を追加する前に、「必ず血圧を計ってください」とお伝えしています。
どんな場合もどんな状態でも、体には修復力が備わっています。
血圧もしかりです。
血圧の変化に一喜一憂することなく、スーパーの食品売場を恐れることなく、電車の効き過ぎた冷房を恐れることなく、猛暑を乗り切ってください。