秋の腰 ​

秋は体の変わり目です

立ち方教室を始めて、改めて立ち方の重要性を感じています。
立ち方とは地球の重力にどう付き合うかです。
私たちは地球の上に直立することをなんでもなくやっています。しかし、実は非常に大変な事であり、ちょっとバランスを崩すだけで、故障や病気の原因になります。
立ち方のバランスを崩す原因の一つに季節の変化があります。
ことに春と秋は大きな変化の時期です。

秋は骨盤が締まります

秋は体が締まる季節です。
体中の開閉運動ができる部分が締まる方向で動く時期です。
その代表が骨盤です。骨盤は夏の終わり頃から締まり始めますが、問題はその締まり方です。
左右が同時に締まるのではなく、左ー右ー左ー右と、交互に締まります。

交互に動くことによって、立ち方のバランスが微妙に変化します。
この変化によって、普段使っていない筋肉に余分な緊張をもたらして、腰の痛みの原因になります。

不調は腰だけではありません

腰の筋肉の余分な緊張は、血管に過剰な圧をかけてしまって、血流に変化が起こったり、ホルモンバランスが乱れたりして、予期せぬ不調が引き起こされることもあります。

腰や背中、首が痛いという訴えが増えるのは春と秋の特徴ですが、それだけではなく、血圧が高くなったり、のぼせが起こったり、ふらつきや膝の異常を訴える方も多くなります。

不調を予防するには

こうした季節の変わり目における不調を予防する意味でも、日頃の立ち方を正しく無理のない状態で維持することが、とても大切になります。

「地球の重力に対して、いかに無理をせず楽に立つか」
こんななんでもなさそうなことが、実はとても重要です。
そして、正しく立てていない人がとても多いのも事実です。
常日頃から無理をさせている筋肉は、ちょっとした負担に悲鳴をあげてしまいます。
体に悲鳴を上げさせる前に、正しい立ち方を身につけて、体に楽をさせてあげてください。
当会では、操法と別に毎月「立ち方教室」を開催しています。
興味のある方は是非ご参加ください。