ご挨拶
看板もなく通りかかっただけの人には、絶対にわからないこの部屋に、毎日何人もの人が訪ねてくれます。
PRの上手な大手ではありません。人から人にご紹介だけで繋がってきました。
そんなところですから、これまでおみえになった方には、どこに行ってもはかばかしくなく、困り果てていた方も少なくありません。
薬を飲んで簡単に治る程度ならば幸せです。何を飲んでも、何をしても治らない症状、取れない痛み。
現実にそんな方がたくさんいます。
じっくりと体と向き合い、原因を解明して、回復力を引き出す。
もちろん、簡単な故障ならすぐに元気になります。しかし、長い間体に無理を強いた結果起こってしまったものは、そう簡単にはいきません。目先の症状は消えても、根本原因を解消するには時間がかかるからです。
無為の会の25年の歴史は、体を探求する日々の積み重ねでした。
その積み重ねたものが、今後も辛い思いで苦しんでいる方の力になれたらと願っています。
無為の会主宰 太田 詩子
理念
現代に生まれ文明を拠り所とし、科学を信じ生活している私たちは、自分の中に本能として持つ力を忘れかけています。ともすると唯物主義に走り、目に見えるもの、科学が証明したものだけを絶対として考えがちです。
しかし、人が自然の中に生き、自然の中に生かされている生命であることを無視したところから、生きる力は湧いてきません。
母の胎内で1人として違うことなく進化の歴史の姿をたどりながら人の形が形成されるように、人類という共通した生命は、共通した力をその本能の奥に持っています。
無意識の奥には、すべての人に同じ力、同じ記憶が眠っています。
共存し、ともに支えあってゆかなければ、人の歴史は未来へとつながっていくことはありません。そのことは、人と人が互いに心通わせ、心と体を癒す能力を人に与えてきました。
人は言葉で心を伝え合い、目で心を通わせ、手は癒す力を思っています。傷ついた心と体を癒し、力づける作用。東洋の文化は、昔からそのことに気づき、気の療法や気功として発展させてきました。
自然のエネルギーと一体となり、自分のエネルギーと相手のエネルギーを共鳴させ、増幅し、活性化させる。それは本来誰もが持つ能力です。
相手のエネルギーの動きを感じ、乱れやつかえをとらえる。目で見ること耳で聞くことと同じくらい自然に、人は手で触れることによって知ることができるのです。目で見えるもの、理論で証明し実験で立証できるものを、すべてと考えてしまった現代人が忘れていただけなのかもしれません。自分と、自分の家族と、身のまわりの人たちの傷を癒し、力づけるのに証明も立証もいりません。元気で、生き生きと生活できるという事実があればそれだけでいいのです。
無為の会が行っているのは、エネルギーの誘導法です。無為の動きとして無心に人に触れたとき、人の奥に眠る本能はエネルギーの流れをとらえ、つかえを緩め、マイナスをプラスに転じ、ゆがみを正す方向に作用する力を発揮していきます。それはまた、自らの力を高め、発揮していくための方法でもあります。
「無為の会」は、健康生活のための手助けをしながら人の生きる本来の姿を見つめていきます。
操法とは
操法は気の誘導です。
痛みや苦痛を伴う操作ではありません。ゆったりと眠るような心地よさの中で行われるものです。
操法は治療ではありません。体を治すのは、あなた自身の力です。
操法は、あなた 自身の力が、十分に発揮できるように誘導します。
だから、無理なく自然に、いつの間にか元気になる。
すべての人の中には、元気になる力が、眠っているのですから。